社交不安改善コラム

対人恐怖症克服記140 起業迷走編10 1万円(3500バーツ)しばり

 

 

事業プランを模索していた元引きこもりの私ですが、生涯をかけて打ち込む仕事に出会うことが出来ていませんでした。

唯一、海外の方とのコミュニケーションの面白さが記憶にあったので、貿易に興味を持ち始めていました。

 

ただ・・・いくら勉強しても、肝心の商品と出会うことができません。

そこで私は1つのチャレンジ(実質は現実逃避)としてタイに商品を捜しに行くことにしたのです。

 

 

1万円縛り

 

 

自分の性格を鑑みると、お金を持って行くと、圧倒的豪遊・・・をしてしまうのは目に見えていました。

そこで自分との約束として、お金を1万円だけしか持っていかないことを決めました。

ギリギリの金額で自分を試してみたいという気持ちもありました。

 

 

 最低限の保険として帰りのチケットは買っていました。ただし、OPENチケット(帰りの日程が決まっていないチケット)で日程は固定しませんでした。

 

事業プランの片鱗を見つけるまでは、絶対に帰ってこない!

 

と虚勢を貼っていました。

 

 

薄暗い空港に到着 

 

 

2005年当時のタイは1バーツ2.8円ぐらいだったと思います。1万円ですと3500バーツぐらいでしたでしょうか。換金してみるとそれ位のお金にしかなりませんでした。

 

私が使った便は夜に到着の便でタイの空港についたのは夜の11時ぐらいでした。空港に到着すると、さっそく異様な雰囲気を感じました。

 

まず照明が全体的に暗いのです。成田空港の明るさを100とすれば30ぐらいでしょうか。不吉な・・・どんよりとした・・・そんな雰囲気がありました。

 

 

ニコニコしたおじさんが寄ってくる

 

 

空港から降り立つと、夜の11時ということもあり、人はまばらです。

周りに居た日本人もいなくなってしまいました。心細くなってきます。さらにはほぼ何も調べずにタイにきてしまったため、泊まる宿もありません。

 

不安になりながらも空港から出ると、大きな幹線道路がありました。照明が暗く、治安が悪そうです。

ホテルや商店街はありませんでした。たまにすれ違うタイ人の視線を感じます。

 

 

これは朝まで空港コースだな・・・

 

と途方に暮れていました。

私はしばらくボケっと突っ立ていました。。

 

 

するとどこからともなく、50代ぐらいのニコニコしたタイ人のおじさんが近づいてきたのです。

 

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*賭博破壊録 カイジ 人食いパチンコ編1巻より引用

 

 

このわずか30分後に、1万円しか持ってこなかったことを、圧倒的に後悔する事件が起こるのです!!

 

 

ざわざわ・・・

 

 

 

 

 

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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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