社交不安改善コラム

対人恐怖症克服記160 起業ニート編10 アイドルのメアドゲット

 

 

引きこもりから起業ニートになった私は、コミュニケーション講座を創るという目標を立てました。

修行のため5万円の研修に参加したあと、アイドルから次の講座に一緒に出ましょう!と誘惑されました(40万の講座)。

 

かわいい女の子から、「一緒に〇〇♥」と言われると、24歳の男子の98%は脳が脊髄反射起こし、その誘いに乗ってしまうという説が脳科学では立証されていることはいうまでもありません。

 

私も、そのDNAレベルに埋め込まれたリビドーに抗うことができず、参加する!と宣言しようとしたその瞬間・・・・

 

 

「お客様・・・閉店のお時間となりました・・・」

 

 

絶妙のタイミングで 店員さんが声をかけてきたのです。

 

気が付くと、時間は夜の9時になっていました。セミナーが終わったのが6時ぐらいだったので、3時間近く喫茶店にいたことになります。

 

本当に参加の意思を表明しそうになっていただけに、私自身狼狽してしまいましたが、ギリギリのところで回避することになったのです。

 

 

アイドルのメアドゲット

 

 

さすがに会はお開きになることに・・・

 

するとテニス焼けした男性が、

 

「折角なのでみんなでメアドを交換しましょう!」

 

と提案をしてくれました。これはすばらしい提案でした。みんなということはそのアイドルのメアドも内包されているはずです。

 

そうして実際、アイドルのメアドを私は無事ゲットしたのでした。おそらく、彼女以外の若い女性のメアドをゲットしたという行為は4年ぶりぐらいのことでありました。

 

しかし、ゲットしたメアドを見ると、極めて嬉しい反面・・・何か奥底でうごめく黒い感情がうずき始めました。

 

 

彼女の顔を思い出す

 

 

そのうごめく感情の正体を探って行くと、「彼女」の顔が浮かんできました。そういえば私には4年付き合っている彼女がいることにハタと気が付きました。

 

会計士とニートという立場のギャップから、最近は険悪になってしまい、月に1回会うか会わないかという関係になっていましたが、彼女への罪悪感が芽生えました。

 

アイドル目当てに40万の講座に申し込もうとした私を脳内で彼女が怒っているような気がしました。

 

 

帰宅後 

 

 

家に帰ると、嬉しさと罪悪感という、塩アイスのような、複雑な感情に支配され、私は、布団に突っ伏してしまいました。しばらく悶々としていると、メールの受信着信音が鳴りました。

 

 

差出人は、なんとアイドルだったのです。

 

 

 

 

 

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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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