社交不安改善コラム

対人恐怖症克服記162 起業ニート編12 こりゃさくらだ

 

 

引きこもりから起業ニートになった私は、コミュニケーション講座を創るという目標を立てました。

まずは修行のため5万円の研修に参加すると、研修参加者のかわいい女の子のメアドをゲットし、しばらくメールをすることになりました。

 

メールは当初たわいもない内容でしたが、その後なぜか、セミナーをひたすらマンセーするようになっていきます。

そのメールは段々と常軌を逸してきて、セミナーセカンドステージが近づくにつれ、一日5件ぐらいお誘いのメールが届くようになりました。

 

当初のジューシーなやり取りは、一切なくなり、ひたすら講座の素晴らしさと一緒に行こう!という内容が書かれていました。止まらないマンセーメールをみて、私の中で核心が生まれました。

 

こりゃさくらだ!!!

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間違いありません。

 

いま思い返すと、アイドルはそもそもコミュニケーションに悩んでいる感じがありませんでした。ハキハキと話してとても美人です。極めて社交的でした。

 

さらにいえばテニス焼けした男性もどこかうさん臭かったのです。やけにエネルギッシュで、押しが強く、ひたすらセミナーを持ち上げていました。

 

おそらくセミナー参加者の構成は以下の通りだったのでしょう。

 

さくら1 イケメン
さくら2 アイドル

参加者  メガネ男性
参加者  おとなしい女性
参加者  私

 

私は冷静に今までこの講座のビジネスモデルをはじき出しました。

 

洗脳ステップ1
初回セミナーでは

「批判→肯定デスループ」

を繰り返す。

批判→肯定により、変わったと錯覚させる。

 

洗脳ステップ2
錯覚が効果を発揮しているうちに、お茶会に誘う。集団圧力で、次の高額なセミナーに勧誘する

*勧誘ポイント
イケメン→女性参加者

アイドル→男性参加者

を担当する

洗脳ステップ3
セミナーセカンドステージで30万~40万しばき上げる
おそらくイケメンとアイドルに10万円程度のリベートが発生する

 

洗脳ステップ4

セカンドステージではさらに全人各的な肯定や否定を繰り返し、人生が変わったと錯覚を起こす。そして、高額なサードステージ(150万)に進む。その後は、講師となり、セミナー開催費などを上納する仕組みを創る。

 

売上を計算

 

 

私はこのセミナー会社の月間の売上を計算しました。

セミナー1 月間30名×5万円=150万
セミナー2 月間9名×30万=270万
セミナー3 月間3名×150万=450万
総額 920万

 

ここから広告宣伝費や、人件費、会場費を払ったとしても充分ペイできるビジネスモデルになっているなと感じました。私はアイドルが、さくらとの確信を得ると、複雑な気持ちとなりました。

 

 

メアド着拒

 

 

アイドルとの邂逅は全て瓦解し、全ては私を騙すための行為であったことがとてもつらい気持ちになりました。私はアイドルのメアドをそっと消去し、メアドも着信拒否をすることにしました。

 

初回からいきなり、強烈な業界の闇を体験し、私はコミュニケーション講座というもの怪しさと、グレーな形態に危機感を覚えました。

同時に、私の中でより実態を詳しく知りたいと考え、1カ月あまり、有象無象のセミナーを受講することにしました。

 

やたら高い講座が多く、わずか1ヶ月で50万円ほど使ってしまいました。様々なセミナーに参加すると、この業界に決定的にはびこる、問題点を見つけることになります。

 

 

 

 

 

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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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