社交不安改善コラム

対人恐怖症克服記194 あがり症編5 はじめての生徒さんと共鳴

 

 

元引きこもりの私は、25歳の頃に400万円を貯め、コミュニケーション講座を開催することにしました。緊張MAXで迎えた当日、事前お茶会の会場に着くと、外から中をうかがう男性がいました。

 

 

その男性は色白で背が高い方でした。

 

ああ・・・生徒さんだ!

 

と直感しました。

 

つつつ・・・ついに生徒さんが来た・・・!!

 

どうしよう・・・!!

 

 

 頭の中は緊張と嬉しさでわけのわからない状態になっていました・・・

 

生徒さんはキョロキョロしながら、私を見つけました。そして少し微笑みながら喫茶店に入ってきました。

 

川島
「こ、こ、こ、こんにちは・・・・今日講座にご参加の方ですか?」

 

Hさん
「そ、そ、そ、そうです。はじめまして。」

 

川島
「は、は、は、はじめまして。川島です。今日はよろしくお願いします。」

 

Hさん
「よ、よろしくお願いします・・・」

 

 

こんな感じで、やり取りがはじまりました。

 

 

1人目の生徒さんは、とても笑顔が優しい方でした。穏やかな方で、安心しました。Hさんと、3分ぐらい談笑すると、少しだけ緊張がほぐれたように感じました。

 

 

Hさんと少し話していると、同じようにキョロキョロと仲を伺ってから、続々と生徒さんが輪に加わっていきました。

 

 

最終的に4名の方が講座前にお茶会に参加してくれました。全員男性でした。

 

・Hさん

IT系  笑顔が穏やか
・TKくん

学生さん。ダイコミュでバイトをすることに 

・TOさん 

控えめなイケメン。後にダイコミュのイベントなど率先して企画してくださる

・Kさん  

IT系 仕事できそう!知的な方 後にダイコミュの携帯電話のサイトの試作をしてくれる

 

年齢層は20代の方が多く、私と3歳前後の方ばかりでした。

 

 

(実はこのお茶会に参加してくださった4名のうち3名が、その後ダイコミュを手伝ってくれるようになります。この時は想像すらしていませんでした。このお話は続編でお伝えします。)

 

緊張していたので、ほとんど何を話していたか覚えていませんでしたが、表情が絶望的に硬かったことは覚えています。

 

多分生徒さんから見て
「え??まじでこの人が先生!?」
というような気持になったと思います。

 

 

私から見た生徒さんの印象は
「私と似ている」
というのが基本にあったと思います。対人恐怖は共鳴すると言いますが、どこか同じ波長がある気がしました。

 

お茶会は決して盛り上がったとは言えませんでした。私も含め、お茶会は周りからみればどこか陰鬱な集団に見えたと思いますが、それでもどこか同質性があり、緊張の中にも妙な安心感があったと思います。

 

そうしてお茶会の時間が過ぎると、いよいよ講座の時間が迫ってきました。

 

「そろそろ時間ですね・・・
 会場に向かいましょうか。」

 

私はそう告げると、初めての生徒さんと一緒に吉祥寺の会場に向かったのです。

 

 

喫茶店でいくばくかほぐれた緊張が一気に、襲い掛かってきました。

 

 

 

 

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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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