社交不安改善コラム

対人恐怖症克服記198 あがり症編9 昇天モード

 

 

元引きこもりの私は、25歳の頃に400万円を貯め、コミュニケーション講座を開催することにしました。しかし、講義の冒頭、あがり過ぎて、ついには固まってしまったのです!

 

 

昇天モード

 

 

あがりは先ほどのトイレで体感したものよりも、さらに大きなものでした。あきらかに私の人生の中で最大のものでした。

私は為すすべなく呆然と立ち尽くし、ただ自分の状況を眺めているしかない状態になっていました。

 

あがりが極限に達すると、考えることすらできなくなります。苦しみが一回転して、昇天しているような感覚になります。

 

あがりきると、現実感が全くなくなり、時間感覚がなくなっていました。

 

幽体離脱とか走馬燈とかそんな感覚です。とにかく自分が自分でないような状態になっていました。

 

 

鮮明な生徒さんの顔

 

 

生徒さんは、笑うでもなく、私に声をかけるでもなく、ただただ、そのまま椅子に座ってポカーンと私を眺めていました。その表情を今でも鮮明に覚えています。

 

 

このとき生徒さんがどんな気持ちになっていたのか?

 

想像するのは難しいですが、少なからず、度肝を抜かれたことでしょう。

 

なんだこれは??
コミュ力を改善しに来たのに
講師が全力であがっているではないか??

 

 

普通はこう考えるでしょう。

 

 

私は、

もう次はないだろうなあ・・・

 

とふわふわと感じ取っていました。

 

 

私は時間感覚を失ったまま、
酸欠になった金魚のごとく、
口をパクパクさせ続けました。

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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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