元引きこもりの私は、25歳の頃にコミュニケーション講座を開催することにしました。初回にあがり倒す!という失態をさらしたにも関わらず生徒さんが80%も継続してくれたのです。
帰りの電車で、なぜ生徒さんが講座を続けてくれたのか?
自問自答しました。
講義内容はともかく、講師である私自身のコミュ力があるようには見えなかったと思います。それでも生徒さんは辞めることなく、継続してくれたのです。
嬉しい悲鳴であったのですが、私は困惑してしまいました。どう考えても釣り合いが取れていない女性から、告白されたような気持ちでしょうか(一度味わってみたいものですが)。
ほとんどの生徒さんが辞めてしまうと確信していた私は、どこか実感のないふわふわした感覚がありました。
ただ、とにもかくにも生徒さんはまた通ってくれると言っているのです。本当にこの仕事で食べていけるかもしれない!といくばくかの自信をつけることができました。
その後、講座を3回、4回と進めていくと、結果的に13人前後まで生徒さんが増えてくれたのです。
この頃になると生徒さん同士も、仲良くなり、お茶会に続き、飲み会も開催されたりしました。
私自身も、25歳という若い年齢だったことから生徒さんとかなり仲良くなっていきました。今では考えられないですが、徹夜で生徒さんと飲み明かすということもありました。
年頃の男性が飲み会をすれば、当然恋愛関係の話が出てきます。特に「女性とうまく話せない」という悩みを抱えている方が非常に多かったのです。
この女性とうまく話せないという悩みは、若い男子にとって切実で、夜な夜な議論になっていました。
そうして生徒さんの悩みから私は、下手をすれば、通報されてしまうような、はた迷惑なワークを思いついてしまいます。そしてそれを無理やり実施することで、生徒さんを激減させてしまうことになるのです。
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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
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