事業プランを模索していた元引きこもりの私ですが、生涯をかけて打ち込む仕事に出会うことが出来ていませんでした。
唯一、海外の方とのコミュニケーションの面白さが記憶にあったので、貿易に興味を持ち始めていました。
ただ・・・いくら勉強しても、肝心の商品と出会うことができません。
そこで私は1つのチャレンジ(実質は現実逃避)としてタイに商品を捜しに行くことにしたのです。
1万円縛り
自分の性格を鑑みると、お金を持って行くと、圧倒的豪遊・・・をしてしまうのは目に見えていました。
そこで自分との約束として、お金を1万円だけしか持っていかないことを決めました。
ギリギリの金額で自分を試してみたいという気持ちもありました。
最低限の保険として帰りのチケットは買っていました。ただし、OPENチケット(帰りの日程が決まっていないチケット)で日程は固定しませんでした。
事業プランの片鱗を見つけるまでは、絶対に帰ってこない!
と虚勢を貼っていました。
薄暗い空港に到着
2005年当時のタイは1バーツ2.8円ぐらいだったと思います。1万円ですと3500バーツぐらいでしたでしょうか。換金してみるとそれ位のお金にしかなりませんでした。
私が使った便は夜に到着の便でタイの空港についたのは夜の11時ぐらいでした。空港に到着すると、さっそく異様な雰囲気を感じました。
まず照明が全体的に暗いのです。成田空港の明るさを100とすれば30ぐらいでしょうか。不吉な・・・どんよりとした・・・そんな雰囲気がありました。
ニコニコしたおじさんが寄ってくる
空港から降り立つと、夜の11時ということもあり、人はまばらです。
周りに居た日本人もいなくなってしまいました。心細くなってきます。さらにはほぼ何も調べずにタイにきてしまったため、泊まる宿もありません。
不安になりながらも空港から出ると、大きな幹線道路がありました。照明が暗く、治安が悪そうです。
ホテルや商店街はありませんでした。たまにすれ違うタイ人の視線を感じます。
これは朝まで空港コースだな・・・
と途方に暮れていました。
私はしばらくボケっと突っ立ていました。。
するとどこからともなく、50代ぐらいのニコニコしたタイ人のおじさんが近づいてきたのです。
*賭博破壊録 カイジ 人食いパチンコ編1巻より引用
このわずか30分後に、1万円しか持ってこなかったことを、圧倒的に後悔する事件が起こるのです!!
ざわざわ・・・
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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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