元引きこもりの私は、現実逃避の手段としてタイへ行くことにしました。
寺院を巡りながら本当にすべき仕事は何か?を考え続けていました。私は16歳から自営業をしようと考えていましが、もう8年、自分がすべき仕事を悟ることができていませんでした。
しかし、寺院巡りをしていると、もやもやとしてはいますが、答えが近づいてきているという予感はしていました。
そしてその答えが見つかるまで、日本に帰るつもりはありませんでした。
アユタヤを知る
この頃になるとインド人の安宿周辺でちょっとした顔見知りはできるようになっていました。屋台でご飯をおごってもらったこともありました。
仲良くなったタイ人に、ナンプラーをタイのおいしいドリンクだ!と騙されて一気飲みさせられたこともありました。
壮大に道端に吐いたこともありました笑 みんな指を指して笑っていましたね。
仲良くなったタイ人と会話をしていると、バンコクから電車で3時間ほど移動すると、アユタヤという遺跡群があることがわかりました。
アユタヤではユネスコ世界遺産に指定されている古代の寺院がみれることがわかりました。
ドアが開きっぱなしの貨物列車
そこで私は、アユタヤへ電車で行くことにしました。手持ち資金は再び少なくっていて、800バーツぐらいしか残っていませんでした。
電車には
観光客用の綺麗な電車
安い貨物列車
の2種類がありました。
私は迷わず安い貨物列車を選択しました。確か、80バーツぐらいだったと思います。非常に安くて助かりました。
電車に乗ると、周りはタイ人だらけで外国人は私だけでした。商売をしている人が多いのか?みんな大荷物を抱えて電車に乗っていました。
タイの美しい田園風景
この電車が非常に気持ちがよく、搭乗口のドアが開きっぱなしっで走っていくのです。日本だったらドアが開きっぱなしで走っていたら新聞沙汰になりますね笑
搭乗口に腰を掛けると気持ちのよい風が吹いています。
田園、畑、南国の自然が移ろいでいきます。
農村というのはどの国も共通して美しいものです。私はバンコクからアユタヤに向かう間中、ドアなしの搭乗口に腰かけて景色に見とれていました。
アユタヤを徒歩で回る
アユタヤにつくと、タイ特有のうさんくさいおじさんが、怪しい笑みを浮かべながら5人ぐらいと近寄ってきました。
しかし、怪しいおじさんに関わると
*賭博破壊録 カイジ 人食いパチンコ編2 アンコール刊行 より引用
こうなることはわかっています。
さらに私はお金がありません。結果的に徒歩でアユタヤの寺院を歩くことにしました。
しかし、この選択はかなり厳しかったです。というのもアユタヤはめちゃめちゃ広く、一つの寺院からもう一つの寺院まで数キロあります。
京都観光を徒歩ですべて回るような感覚です。
再び野宿生活
1つ1つの遺跡をじっくり見ていると、2か所ぐらい遺跡を周っただけで、夜になってしまいました。当然宿に泊まるお金はありません。
結局、寺院の傍らで再び野宿をすることになってしまいました。
しかし、不思議なもので、バンコクの野宿と違い、自然の中で寝るということは、どこか穏やかに気分になることができました。
こうして私はアユタヤで自分の人生と向き合う日々を過ごすことになります。
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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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