社交不安改善コラム

対人恐怖症克服記150 起業迷走編20 自分との約束

 

 

元引きこもりの私は、現実逃避の手段としてタイへ行くことにしました。

アユタヤの農家と出会い、ついに私は「顔と顔を合わせたコミュニケーション」が生涯をかける仕事だと確信しました。

 

 

行動は早いに越したことはありません。さっそく私は日本に帰国をして、今後のやるべき基本原則を考えました。

 

① 日本一、勉強すること

まず何よりも、勉強を鬼のようにするということでした。1日8時間の勉強と、実践練習を2時間を自分の課題としました。

コミュニケーションという分野においては、日本一の知識量を持つことを目標にしました。

 

② 絶対にあきらめないこと 

事業に対する姿勢としては絶対にあきらめないことを決めました。

どんなに苦しい状態になっても、やり遂げる覚悟を心に決めました。文字通り人生をかける決意を固めました。方向転換は生涯しないことを誓いました。

 

③ 誠実に事業を行う

私はこれまでの人生、逃げたり、誤魔化したりする人生を歩んできました。

能力の限界もあります。それでもこの事業に対してだけは、嘘をつかず、真摯に向き合い、正面からぶつかろうと決意しました。

 

この3つの原則を起業をしてから毎日できたわけではありません。しかし、迷った時や、心が折れそうになったときは、いつも思い出しながら仕事をしていました。

 

 

3つの原則をたてたあとは、さっそく次の日から勉強を始めました。

コミュニケーションに関する、分野は本当に幅広く果てしない作業となります。

とにかく関連しそうな本や論文を片っ端から集めて、毎日読む生活をはじめたのです・・・・

 

しかし、その後1年近く、実際に起業することの厳しさを痛感することになります。

そもそも「コミュニケーション」の分野で生計を立てていくのは非常に難しく、貯金が激減していきました。

 

およそ私はこの事業で会社を起こすと決めてから実に貯金の95%を失うことになります。そしてなにより、苛立ちの日々の中で我を失い、彼女からの別れを切り出されることになるのです。

 

 

「起業ニート編」つづく

 

 

 

 

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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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