引きこもりから起業ニートになった私は、ダイレクトコミュニケーションを設立しました。カリキュラムを作成し、毎日模擬講義をして準備を重ねました。しかし、広告の壁にぶつかり、お客様が1人も集まらないという日々が続きました。挙句の果てに5年間付き合った彼女に別れを告げられてしまったのです。
3階に引きこもる
彼女と別れ、私は一切の気力を失ってしまいました。絶望感を通り越して、現実感がありませんでした。自分が自分ではない感覚です。夢もかなわない、いつもそばにいた人がいない、そんなことが信じられないという感覚でした。私は身体的にも、精神的にも脱力しきってしまい、再び屋根裏部屋(大学4年に引きこもった話)に引きこもることになります。
ふて寝
現実感なく、3階のベットで過ごしていました。1円も売上がない・・・借金生活になりそう・・・挙句の果てに彼女にも見捨てられた・・・職歴もボロボロ・・・
現実は厳しいです。クリアが約束されているゲームとは違います。ハッピーエンドの映画とも違います。チャレンジしてきたことがことごとく失敗に終わるともはや現実感がありません。
いま人生終わってもいいかな・・・
目が覚めても、どうしようもない一日がただ不毛に始まるだけです。今後の絶望的な人生を予測すると、もう目が覚めなくてもいいと思いました。
わずかばかりの回復
時間感覚なく、長時間寝ていたと思います。
途中何度か起きましたが、起きていても何一ついいことはありません。目が覚めると、すぐに寝ようとしました。しかし、さすがにこれを繰り返していると寝れなくなります。
心臓に手をやると生きようとしていて、活動せよと、しっかり動いているんですよね。
心は別にもう活動を停止してもいいと思っているのに、心臓は抵抗するようにバクバク鼓動しているのです。不思議でした。
2週間経つと、少しだけショックが和らいでいる感覚がありました。
私にとって屋根裏部屋は引きこもりの原点となる場所で、修行のような場所であると共に、安全地帯でもありました。困ったときはこの部屋でずっと過ごしてきました。無意識にこの部屋で回復しようとしていたのかもしれません。
大底に到達
失恋と事業の致命的な問題はあまりにも苦しいものでした。しかし、実はこの時こそ人生の大底だったのです。
4ヶ月後にわが目を疑う奇跡が起こります。この苦しみの渦の中にまさかそんな未来が待っているなんて・・・このときは全く予想していませんでした。
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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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