社交不安改善コラム

対人恐怖症克服記174 起業ニート編24 破滅思考を直す

 

 

引きこもりから起業ニートになった私は、ダイレクトコミュニケーションを設立し、コミュニケーション講座を開講することにしました。

しかし、お客様が1人も集まらないわ、彼女に別れを告げられるわ、散々な状況になりました。そこで私は講義用の教科書を使いながら自分自身で心理療法を試すことにしました。

 

 

破滅思考

 

 

例えば、認知療法では、「破滅思考」という思考のゆがみを扱います。破滅思考とは現実以上に悲観的なシナリオを作り、破滅だ!と考えてしまう思考の歪みです。

 

心が折れているとき人間は破滅的な考えに支配されます。
 一生彼女が出来ないのではないか
 社会復帰もできないのではないか
 多額の借金を背負うのではないか
・・・そんな気分になってしまいました。認知療法では、このような破滅的な考えを冷静に考え直していくのです。

 

 

考え方を修正する

 

 

確かに私には、彼女に振られ、生徒さんが1人もこないという現実がありました。

しかし、問題の大半は広告なのです。1つクリアできれば、うまく回り始めるかもしれません。

恋愛についても、そもそも1度は女性に好かれたのです。

これはこれで自信にしても良いのかもしれない。これから先、どこかに私のことを好きになってくれる人が現れるかもしれないのです。

このように破滅思考を前向きに考え直していきました。

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挫折への免疫

 

 

破滅思考に一定の結論が出ると、白黒思考、完全主義、選択的知覚という思考のゆがみも1つ1つ丁寧に修正をしていきました。

心理療法を久しぶりに実践すると、思ったよりも早く回復しているという実感がありました。講座でお伝えする内容がとても役に立つと自分自身で最終確認することができまたのです。
 

もちろん落ち込む具合が100ぐらいだったのが、せいぜい75ぐらいに回復したぐらいでした。つらい状況には変わりないですが、1か月程度で、一歩踏み出そうという気力がわいてきたのです。

 

 

広告との戦いへ

 

 

そうして私は、最大の問題である「広告」についてもう一度突破口がないか、吟味することにしました。この時残り資金は50万円を切っていました。借金生活へのタイムリミットは確実に迫っていました。

「広告」・・・

「広告」・・・

「広告」・・・

それからの4か月はひたすら、広告の研究に没頭することになります。そして諦めずにもがき続けることの重要性を体感することになるのです。

 

 

 

 

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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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