社交不安改善コラム

対人恐怖症克服記193 あがり症編4 緊張MAX講師 

 

 

元引きこもりの私は、25歳の頃に400万円を貯め、コミュニケーション講座を開催することにしました。しかし、極度のあがり症である私は、事前練習で声が震え、とてもではないですが講義ができる状況ではありませんでした。

 

 

それでも時間は進んでいきます。気が付けば、講座の初日を迎えてしまいました。

緊張で全く眠ることができませんでした。私は緊張しながら身支度を整えました。その間、どこか現実感がありません。

 

 

怖い怖い・・・

逃げたい・・・
どう思われるのだろう・・・

 

 

講義をして失敗するイメージが頭をよぎり、心臓が狂ったようにどきどきしていきました。

 

 

集合時間は12時に吉祥寺の喫茶店でした。

 

 

私は緊張のあまり、いてもたってもいられず、8時には家を出てしまいました。

 

 

家を出ると私は国分寺から吉祥寺行の電車に乗りました。休日だからか乗客はあまりいませんでした。

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初日はとても天気が良く、ポカポカと丁度よい暖かさでした。電車の適度な振動が心地よく、ふわふわとして現実感がありません。

 

 

私はどうも重要な日には天気に恵まれるようです。人生の重要な日は大体晴れだった気がします。

 

心地よい電車に揺られていると、いくばくかの使命感のようなものが出てきました。

 

 

もう私には退路がないのでした。ここで逃げたらもう本当に人生が終わるのです。あがり症だろうが、対人恐怖だろうが、「目的」があるからその目的に進むしかなかったのです。

 

 

吉祥寺につくと、さっそく予約していた喫茶店の前まで行きました。11時から開店だったのでまだ開店していませんでした。開店まで2時間以上あります。

 

 

私は、井之頭公園まで歩き、公園のベンチに腰掛け、ぶつぶつと講義内容を思い出しながら、時間をつぶしました。

 

 

しかし、講義の練習をしても、しっくりきません。心がどこか漂っていると言いますか、私が、私でないような・・・・不思議な感覚でした。

 

 

時間は11時になりました、私はさっそくお店にはいりました。集合の12時まで1時間もあります。

 

椅子に腰かけると背筋をピンと伸ばしました。起業を決意して10年、やっとここまで来た・・・と実感しました。

 

そうしていよいよ、11時50分ぐらいになると私の緊張はMAXになっていました。 

 

ついに初めての生徒さんが来る!!!

 

誰もいないのに顔が真っ赤になっていることがわかりました。頭が真っ白になりかけていると・・・

 

 

お店を遠くからうかがっている男性が
いることがわかりました。

 

 

それはダイコミュへ来たはじめての生徒さんでした。

 

 

 

 

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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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